最近、ナッツ類の健康効果に注目が集まっています。
ココナッツ、マカデミアナッツ、くるみなど、よく話題にのぼります。
なかでも、特に高い健康効果で知られているのが「アーモンド」です。
アーモンドと聞くと、「高カロリーで太りやすい」とか「ニキビができてしまう」というイメージを持たれがちです。
しかし、ダイエットや健康志向の人にとっては、お勧め商品なのです。
アメリカのハーバード大学の研究
18歳〜50歳の50人を対象にして、1日の摂取カロリーを男性1500kcal、女性1200kcalに抑えたダイエットを6ヶ月行いました。
その時、低脂肪の食事を行ったグループよりもアーモンドやオリーブオイルなどの不飽和脂肪酸を摂取したグループの方が、効率よく体重減少が見られたんだそうです。
加えて、1年たってもリバウンドがなかったのです。
それは、なぜでしょうか?
アーモンドとは
バラ科サクラ属。
高さ5~6mくらいになる落葉高木。
桃、杏、梅などと近縁の植物。
桜に似た花を咲かせます。
スイート種(甘扁桃)とビター種(苦扁桃)があります。
現在、日本で食用として売られているのはスイート種です。
栄養価
ビタミンEは100g中に31.4mg含まれており、全粒の穀物やナッツ類を含め、丸ごと食べられる食品の中で一番の含有量です。
必須栄養素のミネラルが多く含まれています。
特に含有量が多いのは、カリウム、リン、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、マンガンの6種類です。
不飽和脂肪酸
アーモンドの脂質のほとんどは不飽和脂肪酸で構成されています。この油は「体にいい油」で、健康・美容に役立ちます。
100g中に10.1g含まれています。
食物繊維豊富な食品のごぼうと比べても、倍近い量です。
アーモンドのダイエット効果が期待できます。
アーモンドの主成分はオレイン酸、リノール酸という「不飽和脂肪酸」。
そして、アーモンドには食物繊維も多いため、体内の老廃物の排出をサポートする便秘対策、また食後血糖値の上昇を抑えて、ブドウ糖を余分に吸収しないように働いてくれます。
美肌作用
アーモンドと聞くと肌荒れの原因になる、というイメージですが、実は美肌作用があります。老化の原因となる活性酸素を除去するビタミンEを豊富に含み、また、エネルギーの産生、皮膚の健康維持に役立つビタミンB群もたっぷりです。
アンチエイジング効果
アンチエイジングに役立つ点も、アーモンドをとるメリットといえます。
抗酸化作用を持つビタミンEが豊富なことに加えて、「AGEの生成を抑えてくれる」作用なのです。
見慣れない言葉かもしれませんが、じつは老化や生活習慣病の原因になるとして、最近とても注目を集めています。
AGEは日本語で「終末糖化産物」といって、タンパク質と糖が体温で熱せっられてできる物質のことです。
AGEが血管内にたくさん溜まってしまうと、肌が老化してシワやシミを増やしてしまうだけでなく、体内の組織に作用するのでさまざまな病気を引き起こしかねません。
アーモンドには、このAGEの排出を促す作用が期待されています。
ナッツの健康効果に注目が集まる昨今です、
栄養豊かなアーモンドでダイエットできる!
きれいになる!
ということは嬉しいことですね。
アーモンドにそのような効果が期待できるのでしょうか?
アーモンドの栄養や効果的な食べ方などをまとめて紹介しますね。
便秘対策
食物繊維を多く含んでいるので、お通じの状態をよくしてくれます。便秘予防にぜひおすすめしたい食品といえます。
むくみ体質
アーモンドに含まれるカリウムには、細胞の浸透圧をナトリウムとともに維持・調整する働きがあります。そのため、体内の余計な水分を排出してくれるため、むくみの予防につながります。
貧血対策
アーモンドは鉄分と亜鉛を豊富に含んでいます。
鉄分は貧血を防ぐ要の成分です。
亜鉛は「亜鉛欠乏性貧血」という言い方もあるほど、不足は貧血の原因です。
その二つを含むアーモンドは、貧血の予防を促してくれます。
食べる目あすは?
アーモンドは、1日に20〜25粒を目安に食べるとよいそうです。
ちなみに、慶応大学医学部の井上浩義教授が以前、被験者32人(半年続けたのは19人)に対して、生活習慣を変えずに毎日、アーモンドを1日に25粒食べてもらいました。
すると、平均して3.4キロのダイエットに成功したということです。
アーモンド25粒のカロリーは、およそ150キロカロリーです。
この分のカロリーが増えたにもかかわらず減量できたわけです。
したがって、アーモンドのダイエット効果は期待大!といえますね。
アーモンドは生がいいの?ロースト?
アーモンドにはローストしたものと生のものがあります。
栄養価としては、どちらを食べてもあまり違いはないようです。
生アーモンドの場合、体内の消化酵素の働きを抑える「酵素抑制物質」を含んでおり、この物質を取り除くには12時間ほど水に浸して皮を取り除く必要があります。
アーモンドは皮の部分にも栄養をたっぷりと含んでいることを考えると、ローストされたアーモンドの方が手軽に効率よく栄養を摂取できるでしょう。
食べ方
アーモンドの細胞はとても硬くて厚いので、栄養の消化・吸収に時間がかかります。
粒のまま食べた場合と、粉末にした場合の消化量を比べると、消化量は粉末の約半分程度しかないらしいです。
そのため、粉砕してサラダにかける、アーモンドミルクにする、ペースト状にして醤油や味噌と混ぜるなど、細かくして食べる方法がおすすめです。
アーモンドは高カロリーの食材なので、1日に食べる量は20〜25粒。
それをきちんと守れば、妊婦さんもアーモンドを食べて問題ありません。
むしろ胎児の成長に欠かせない葉酸や、女性ホルモンの分泌を調整するトコフェロール(ビタミンE)など、妊婦さんに必要な栄養をたっぷりと含んでいます。
アーモンドの皮にはポリフェノールが含まれています。
この成分がアンチエイジングを後押ししてくれます。
皮ごと食べるのがいいですね。
保存は密閉容器で
アーモンドは空気に触れると少しずつ酸化していきます。
せっかくのアンチエイジング効果が薄くなってしまうので、保存する際はビンや缶など密閉容器を使います。
味付きアーモンドがダメな理由
塩漬け、砂糖漬けのアーモンドでは、塩分や糖分の摂取量が大幅に増えてしまうので、逆効果になりかねません。
素焼きアーモンドを選ぶのがいいですね。
終わりに
ダイエットにも、健康・美容にも役立つアーモンドのすごい効果、いかがでしょうか?1日20〜25粒というと多いように感じられますが、細かく粉砕して料理に加えたり、ドリンクにすれば、じつはとっても手軽です。
付録です。
眠れる予言者エドガー・ケーシーのリーディング
「特に生アーモンドは良い。日々の生アーモンドは、リンゴを食べるよりも医者いらずとなる。特にある種の医者を遠ざけることになるだろう。リンゴは堕落の始まりだった。アーモンドはしからず。アーモンドはほかの全てのものが死んだあとで花を咲かせる。
憶えておくがよい。これは生命なのだ!」3180-3
Q「アーモンドがいいのですか?」
A「食事療法のいっかんとして、食事と食事の間の時間、週に3~4回は、1度に10粒の生のアーモンドを食べなさい」1158-21